今から半世紀も昔の、軌道計算に熱中していた若き頃、盛んに使用していたカシオの電卓が出てきました。ああ、このキーを、幾千回、幾万回押したことか。最も電卓を使用して、真数計算を始める前には、ガウスの6ケタの対数表を駆使して軌道計算に従事しました。 その時代 ...
70年振りの来訪者
周期約70年の「ポン・ブルックス彗星」は遠く海王星のあたりを回って今最も地球に接近しています。添付した写真は天文台の一般公開のあった12月4日に200ミリ望遠レンズで撮影したもので、いかにも彗星らしく優しくほんのりと輝いています。位置は夕方の琴座の一等星ベガの ...
芸西天文台の夕焼け
12月4日、安芸郡の芸西村の天文台で一般公開がありました。天文台の高台から見た日没の光景ですが、手結山や太平洋の遠くに見える日没にはとりわけ美しい光景があります。雲はさまざまに変化を見せ、暗くなっていきます。 この日は集まった人数は少なかったものの、朝日新 ...
彗星発見と軌道計算(2)
今回添付した写真は、発見後急速に接近してくる関彗星「1961-T1」の姿です。同年の11月、銚子市の天体写真の名手で、歯科医の「滝田正敏」氏が撮影しました。また東京天文台の堂平観測所の大型望遠鏡のファーストライトとなりました。 そしてアメリカ、フラグスタフ海軍天 ...
彗星発見と軌道計算(1)
私の住む上町の児童公園には一本のいちょうの木があって、いまがもっともうつくしい色を誇っています。また、これと同じ銀杏の木が、私の通っていた第四小学校の校庭にもあって、「龍馬の銀杏」と名ずけられています。同小学校の校区に竜馬誕生の家があります。150年の歴史 ...
満月と木星の接近
昨夜は芸西村の天文台で、一般向けの天体観測会が行われました。月夜には星団や星雲の様な美しい天体は見えませんが、天頂なる満月に近い月のそばに、太陽系最大の惑星である木星が輝いて一興を添えました。 添付した写真は小さなデジカメで、約1秒間のタイム露出を図った ...
竜馬の誕生祭
勤王の志士、坂本龍馬の生まれた高知市上町1丁目の屋敷跡では、今年も命日の11月15日に記念の式典が盛大に行われていた。高知市長の挨拶や、竜馬との関係者の講演がある。屋敷跡は暫く残されていたが、昭和20年7月4日の高知市大空襲で焼失した。記憶では、確か2階建てであ ...
そは彗星か?小惑星か!
天空をパトロールして小惑星を探索していると、イメージとして彗星か小惑星かの判別に苦しむものもあります。考えてみると小惑星と彗星は親戚関係と言えないこともないのですから、小惑星から彗星に変身することもままあります。 添付した写真は、1990年12月20日に芸西天 ...