ホームス彗星(17P/Holmes)は、1892年に初めて登場して以来、何回か爆発的な増光を繰り返してきました。周期は約7年ですが1993年の回帰の時は、まるで宇宙を泳ぐクラゲのような愛らしい姿で、私たちを楽しませてくれました。
ある時、突然の大爆発がおこりました。まるでシャボン玉の様な、輪郭のはっきりした姿で浮遊し、またある時は突然美しいブルーからピンクに変色しました。彗星の内部できっと大変な現象が起こったに違いありませんが、それらの謎はまだ解明されていません。そして地球や太陽から離れながらコマは拡大し、私の見とどけた最後には、直径3度以上に膨れ上がり拡散していきました。あのオリオン星座の三ツ星の大きさが3度です。
私が最も注目したのは、コマがシャボン玉のように、その輪郭がクッキリとしていたことです。コマは中心核から吹きだしたガスですから、普通朦朧として、その輪郭はぼやけているのです。なんでこの彗星だけが、まるでコンパスで描いた円の様に鋭く、くっきりと見えているのか。それは今回だけなのか、大いに疑問に思っていました。何とか昔の記録を見たい。この彗星は100年の歴史があり、過去にも恐らく何回か爆発的な現象があったはずです。それは今回と同じイメージだったのか?
ところが、あるとき芸西天文台のメンバーだった故、村岡健治君が珍しい本をもってきました。それは約100年前にアメリカで出版されたバーナード博士の天体写真集で、天体写真が始まったばかりの1892年に、バーナードがアンドロメダ大銀河のそばに輝く増光中の同彗星を撮影していたのです。肉眼で見て5等星です。そのイメージもやはり輪郭のくっきりしたシャボン玉の様な彗星像でした。
ホームス彗星は決していつも爆発するわけではありません。先回の2015年の回帰の時に私は終始見つめていましたが、予報どうりの明るさで運行する平凡な暗い彗星でした。何が原因で「ドカーン」と爆発し、見事な変身を見せるのか? そしてコマの色彩の変化は?彗星には分からないことがいっぱいあるようです。なお、この彗星の色彩の変化について、関勉のホームページhttp://comet-seki.netの、「思い出の彗星」に写真入りで紹介してありますので見てください。
(写真は2008年に回帰した時に爆発したホルムス彗星。芸西天文台:撮影)


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ある時、突然の大爆発がおこりました。まるでシャボン玉の様な、輪郭のはっきりした姿で浮遊し、またある時は突然美しいブルーからピンクに変色しました。彗星の内部できっと大変な現象が起こったに違いありませんが、それらの謎はまだ解明されていません。そして地球や太陽から離れながらコマは拡大し、私の見とどけた最後には、直径3度以上に膨れ上がり拡散していきました。あのオリオン星座の三ツ星の大きさが3度です。
私が最も注目したのは、コマがシャボン玉のように、その輪郭がクッキリとしていたことです。コマは中心核から吹きだしたガスですから、普通朦朧として、その輪郭はぼやけているのです。なんでこの彗星だけが、まるでコンパスで描いた円の様に鋭く、くっきりと見えているのか。それは今回だけなのか、大いに疑問に思っていました。何とか昔の記録を見たい。この彗星は100年の歴史があり、過去にも恐らく何回か爆発的な現象があったはずです。それは今回と同じイメージだったのか?
ところが、あるとき芸西天文台のメンバーだった故、村岡健治君が珍しい本をもってきました。それは約100年前にアメリカで出版されたバーナード博士の天体写真集で、天体写真が始まったばかりの1892年に、バーナードがアンドロメダ大銀河のそばに輝く増光中の同彗星を撮影していたのです。肉眼で見て5等星です。そのイメージもやはり輪郭のくっきりしたシャボン玉の様な彗星像でした。
ホームス彗星は決していつも爆発するわけではありません。先回の2015年の回帰の時に私は終始見つめていましたが、予報どうりの明るさで運行する平凡な暗い彗星でした。何が原因で「ドカーン」と爆発し、見事な変身を見せるのか? そしてコマの色彩の変化は?彗星には分からないことがいっぱいあるようです。なお、この彗星の色彩の変化について、関勉のホームページhttp://comet-seki.netの、「思い出の彗星」に写真入りで紹介してありますので見てください。
(写真は2008年に回帰した時に爆発したホルムス彗星。芸西天文台:撮影)

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