毎年8月12日〜13日は”ペルセウス座流星群”のピークを迎えます。毎年安定した出現を見せるもので、これは流星の物質が、その軌道上に、一様に分布している、歴史の古い流星群であると考えられます。母彗星は「スイフト・タットル彗星」と言って、130年くらいの周期を持っています。

 ペルセウス座は、夜半から明け方にかけて東北の空に見えますが、ここを輻射点として、全天に見られるものです。比較的微光のものが多いようです。私は1950年8月12日の朝、マイナス6等級の大火球を見ました。それはペルセウス座から遠く離れた南天で、光った後の痕が、1分ほど残ってただよいました。痕があるのも、この群の特色のようです。

 流星を見たら、その方向から、ペルセウス座群に属する物かどうか確かめて下さい。毎日一定の時間帯に、いくつ見えるかを数えるのは〝計数観測”と言って一番簡単な観測法ですが、これを棒グラフに描けば、いつがピークであったか判明するはずです。

 写真は10年ほど昔にフィルムカメラで撮影した夏の天の川とペルセウス座群の流星ですが、30分ほどタイム露出していて写ったものです。瞬間的ですから、写真には捉えにくいですが、大体2等星以上の明るい流星なら写るでしょう。画面の中の一番の輝星は、星座を漫遊していく惑星の木星です。
スキャン

にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村