♪ あれよあれよと指さす方(カタ)に♯、ハレー彗星がいた!
 1986年4月、”天国に一番近い島”と言われるニューカレドニアで見た、ハレー彗星の観測風景です。ハレー彗星は76年の周期で太陽を一周しますが、この年最も地球に接近して、南半球の空で輝いたわけです。

 ニューカレドニアの首都、ヌーメアに近い海岸は、日本からハレー彗星を見に来た人たちで埋め尽くされました。南のシンボル”南十字”のそばに、短いながらも神秘的な尾を引いて輝く姿は絶品。正に1000年に一度有るか無しの光景でした。

 あれから32年経った今、ハレーは遠日点に近づきつつあります。また太陽を目指して、Uターンし、ゆっくりと歩を進めてくるのです。太陽系で、最も遠い惑星である海王星の軌道の近くです。昔はハレー彗星の事を‟海王星族の彗星”と呼びました。

 もっと周期の長い彗星で、その回帰が確認された彗星で”スイフト・タットル彗星”があります。120~130年の周期で、有名な8月流星雨の母彗星です。ハレー彗星に伴う流星群も確認されていますが、あまり顕著ではありません。

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