いま高知市ではオーテピアにある、科学館のプラネタリウムが大変なブームとなっている。
 夜空の星を映し出すこの道具は、単に星座を見るだけではなく、天球の中の星の運動の理屈を説明し、学習するためにも、極めて有効な道具である。今から3千年昔の日本の空に、あの”南十字”が輝いていたとすると驚くだろうか?プラネタリウムは、遠く千年昔でも一万年昔でも、あるいは未来でも、その頃の星空を再現できるのである。

 高知県には、今までプラネタリウムが無かった、とされているが、実は2台も存在したのである。今回写真に登場したドームは「こどもの国」に登場した2台目のプラネタリウムで、8メートルの立派なドームを備えていた。しかし開業5年にして、暴風による水害で、鏡川が大氾濫し流されてしまったのである。

 それでは第1回目のラネタリウムは一体、いつどこにあったのか?それを語るには余りにも多くのナゾがある。多分に秘密がある。1950年の昭和天皇が高知県巡回の時、陛下が仰いで行ったプラネタリウムの正体について、語る日もそう遠くありますまい。
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