写真は我々太陽系から約40億光年離れたクジラ座の一角にあるAbell 370と呼ばれている銀河群です。これらは二つの巨大な楕円銀河によって支配されていると言われています。ここに見えている小さな米粒の様な形をした天体は、ほとんどが銀河宇宙で、約2,000億の星(太陽)の集団であると考えられます。どんな小さな天体もいびつな銀河に見えています。

 しかしこれら全体は宇宙のほんの一部で、おそらくお月さんの面積より小さいでしょう。これを全天に押し広げていったら、いったい星の数はどれだけありますか?これはハッブル望遠鏡で捉えた天体たちですが、望遠鏡が大きくなると、まだ奥行きがあります。宇宙の星は、日本列島を取り巻く海岸の砂粒より多いと言いますが、そんなことを想像していると、いやでも宇宙には宇宙人がいると考えます。

 しかし我々太陽系のある銀河に最も近いアンドロメダの銀河(M31)は、240万光年離れていると言われています。今、この銀河を見るチャンスです。良く晴れた日には240万光年かなたの銀河を、肉眼で見ることが出来ます。双眼鏡を使用すればさらに鮮明に。これぞ240万年昔の姿なのです。

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