昨年12月に発見された彗星ですが、現在も明るく輝いています。2月の上旬に太陽に最も近づき(近日点通過)、そして中旬には地球に接近しました。現在夕方の”ぎょしゃ座”の五角形の中にあって8等星ほどに輝いています。今が観測のチャンスです。

 これを観測するには7x50くらいの双眼鏡か、あるいは小さな天体望遠鏡で見ます。倍率は20倍~40倍くらいの低倍率が良く、尾は見えませんが、青白いコマの光芒が大きく広がっている様子が分かります。そは一体どこからやってきたのか?

 写真は芸西天文台の70cm反射望遠鏡で撮りました。背後の恒星が流れているのは、彗星のスピードを意味し、これから西の地平線に向かって進行していきます。そして太陽系の果てに向かって、何百年何千年という長い旅をつづけて行くのです。古い今は亡き友人が、こんな詩を詠みました。

    ー彗星ー
 永遠の瞬間を旅するもののこと
  なにもかも海のかなたへ泳でいったよ
    ボロボロの貝殻を渚に残して

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