高知県の芸西村にある「芸西天文台」は星の発見や、難しい天体観測に従事している施設のような印象を持ちますが、観測の一方では高知県の教育施設の一環として、これからの子供たちの科学の勉強の場でもあります。
 毎年数十回の公開観測会をやる一方「アストロシリーズ」という、特別な教育の場を設けて学校では教えることのないような充実した天文教育を行っています。年4回程度の開催ですが、机上で星の動きを学んだり、70cmの天体望遠鏡で遥かなる宇宙を観望したり、たまには空気の良い星の美しい田舎の施設に遠征して合宿しながら楽しく星を学びます。

 昨日の3月9日で今年度の計画をすべて終了し、卒業式で証書と豪華な記念品をお渡ししました。対象は小学2年生以上で、中学生や高校生も混じります。保護者同伴で講演を聞くこともできます。このアストロシリーズに参加した子はみんな何事にも意欲のある子に育ちます。将来天文学でなくても、生き甲斐のある人生を送ってほしいというのが私たちの願いです。
 4月から新年度の計画が始まりますが、参加希望者は
下記の高知県の出先に電話で申し込んでください。

 このアストロシリーズのほかに、夏休みを利用しての天体望遠鏡作りが始まります。自分で作った望遠鏡で、もし月のあばたが、木星の衛星が、そして土星の美しい環が見えたとしたら、、、こんな喜びはありません。1日ですが講師がついて工作を指導します。僅か2,000円の材料費で宇宙を探検します。私もかって虫眼鏡の玉で宇宙に挑んだ子供のころを思い出します。あの頃は誰も教えてくれる人がいませんでした。組み立てキットも売っていませんでした。しかし、今の子供たちは何と恵まれていることでしょう。物資の無い時代に苦労して努力した精神が、やがて新天体発見への軌跡を歩んでいくことになりました。毎年超人気のある講座です。
 以上の参加申し込みは全て下記に。写真は「アストロ講座」での学習風景。

(高知県文教協会:電話088-824-5451)

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