今は月が明るくて、観測はお休みしています。満月は無論の事、上弦の月にしても下弦の月にしても天体観測には相当な邪魔になります。暗い天体を撮影するためには月の無い晩に限るのです。

 頭上の月を眺めているとき、大昔「月の土地を買った」という女性があらわれた事をふと思い出しました。なんでも東京の天沼に住む30代の女性で、外国雑誌の広告で知って買ったと言います。そして早速東京天文台を訪れ、そこの65cm屈折望遠鏡で、自分の土地がどこにあるかを確かめたといいます。マスコミにとっては格好の材料で、”将来は月に移住する”ということで、大々的に報道されました。

 最も月を買った人はこの人が最初ではなく、先輩に超有名な話家がいたそうです。しかし月は地球に住む誰のものでもないはずです。売ったのはかなり名の知れた天文関係の会社だったそうですが、おかしいですね。月を買った天沼の女性は、五藤光学で外国のお客さん相手に通訳の仕事をしていたそうですが、あれから半世紀、どうなったでしょう。
月を買った人

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