宇宙にはこんな現象もあるのです。
時は1975年8月、白鳥座に突如として一等級の新星が現れました。
その頃、高知県の梼原町の高原に居た私はこれを目撃しました。有名な「夏の大三角」の形が新星の出現によって大きく変わっていたので気が付いたのです。
急遽家に帰ると、ひっきりなしに電話が鳴りっぱなしでした。日本の多くのアマチュアが、そして一般の方がこれを発見したのです。
正式の発見者は、倉敷天文台の有名な本田実さんであり、山口県に住む星の好きな一高校生でした。星座に精通して居れば素人にも、こうした世界的な発見に恵まれるのです。

写真は芸西天文台の40cm反射望遠鏡で流し撮りしたもので、中央の金色
に光る太い輝星が新星です。色を見ると新星は既にピークを過ぎておりこれから赤くなって段々と減光していきます。


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