梅雨が目前に迫ったのか、昨日今日はお天気が大荒れに荒れました。強い風が吹き、突然の落雷もありました。しかし今夕は夕焼けが立ち込め、お天気は回復に向かいました。 

 二階の書斎の窓から、ふと南を見ると珍しく幻想的な虹が立ち上っています。虹の向こうは海があるはずです。大正時代に、私の祖父が蜃気楼を見た場所です。そして1965年、「池谷・関彗星」が発見された東南の場所でもあります。

 あの時は、台風一過後の澄明な空に彗星が現れました。多くの人が台風の襲来で観測を休んでいたと思います。「晴れたら探そう。曇っていたら休もう」そんな当たり前のことを考え、またやっていても彗星は見つかりません。「わずかな晴れ間があれば、それに向かって邁進しよう」という熱心さが発見を生むのです。浜松の池谷さんは、台風通過中の、わずかな雲間に発見したのです。

 空が暗くなって虹の色も消えていきました。高知市の上に高く立ち昇った虹の姿に、遠い日の彗星の姿を思いだしました。
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