昔、昭和の初めごろの歌謡曲に、
♪窓を開ければ港が見える、メリケン波止場の灯
が見える♯
と言う歌詞があったのですが、正に「天窓を開ければ彗星が見える」
という驚くべき風景でした。

芸西村天文台の60cm反射望遠鏡のドームを開けた瞬間、立派な尾を引くホーキ星が飛び込んできて、腰を抜かさんばかりにびっくりしました。その名は百武彗星(1992b2)でした。
この彗星はおおぐま座の北斗七星をまたぐような長い尾を見せ、世
界中の人を驚かせました。

百武さんは、短い期間に二個の彗星発見に成功しましたが、50代の若さで病没
されました。なんでも更なる発見を目指して、口径25cm,50倍の双眼望遠鏡を或るメーカーに依頼して製作中とのことでしたが、志なかばで、夢が去りました。

img023

にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村