自宅の3階屋上からの眺めです。
暑い気温をもたらした夕日が沈んでいきます。大正時代に製紙業をやっていた時、祖父の丑郎が、この場所で蜃気楼を見ました。なんでも広い原っぱを、騎兵が馬に乗って駈けていたそうです。

 そういえば高知市の西のはずれに44連隊の駐屯の練兵場がありました。明治37〜38年、乃木第3軍に混じって旅順を攻めた部隊で、帰国後も「錦部隊」として活動しました。私も星を見る関係で、夕方からよく西の空を見ていますが、夕焼けの絶景に会う事がしばしばあります。疑似蜃気楼として地上の風景が空に映ることがありました。

 1953年ごろでしたが、夕日の右上に白い尾を引いた不思議な物体を見たことがあります。高松市でも同じ物体を見た方がいました。注目すべきは、そのナゾの物体は、日周運動の速度で地平線下に消えて行ったことです。日本天文研究会の神田茂理学士はそれを重く見て、「巨大な流星痕か彗星であろう」と言われました。

 外国でも1910年頃、アメリカのリク天文台で同じような現象が目撃されました。数人の学者が見ましたが正体ははっきりせず、「キャンベル オブジェクト」として残りました。「池谷・関彗星」と同じ”太陽をかすめる彗星群”だった可能性もあります。この彗星群は、時期によって太陽から離れず、一瞬の輝きで終わることがあります。9月〜10月ごろが、最も発見に適していると言われています。

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