天文の会のあった福島市の会場では、私に関連する本やメダル等が展示された。主催者が集めてきたそうであるが、その数の多さに、今さらのように驚いた。最初の、1966年の「未知の星を求めて」は鮮烈に覚えているが、中にはすっかり忘れていた本もある。「星空の狩人」の様 ...
2017年10月
天文学会50周年の会合
10月28日と29日、福島県の福島市で「福島天文同好会」創立50周年と、東亜天文学会の今年度の年会が共同で開催されました。私は「天文観測50年の軌跡」という事で、記念講演させていただきましたが、非常に盛り上がった良い会でした。なんといっても各地に散在する同好者が ...
彗星よ永遠なれ
今日10月28日は、私にとって特別に記念すべき日です。それは1965年10月21日、「池谷・関彗星」が、太陽に大接近してから、初めて健在な、その全景を見せた日だからです。高知市の正蓮寺高原という海抜400mの山頂で観測しましたが、この日初めて尾の全景を見ることが出来ま ...
特攻機とロマンス
航空隊に入隊した高木愛吉は毎日の特訓に耐えた。そして遂に特攻機に乗ることを志願した。それが許可されたある日、高知県の空を飛行した。故郷への最後の別れのつもりであった。懐かしい小学校が見えた。校庭の銀杏の木も見えた。そして長年住んでいた通町の我が家は、あ ...
夕焼けと夕月
台風21号が四国にかなり接近して通過しました。雨はそれほどでもありませんでしたが、今まで倒れたことのない庭木が倒れ、選挙関係の看板が、家の庭に飛び込んできました。しかし翌日は予報よりも一日早く回復し、見事な秋空となりました。夕方屋上に上がってみると、見事な ...
龍馬と第四小学校
私の通っていた第四小学校は明治以来の100年の歴史を誇っていた。しかも校区に坂本龍馬の生まれた家があった関係で、特に龍馬との繋がりが深かった。講堂には大きな龍馬の肖像画が掲げられて、代々の校長の話の中に度々龍馬が登場した。私たちの時代は上田松実校長であった ...
天文大講演会
2017年11月28日(土)高知県安芸市で天文講演会が開かれます。講師は次の通りです。星の話Ⅰ 秋の星空を見つめて 東岡昭二 (東亜天文学会)星の話Ⅱ 星空を眺めてみよう 宮地竹史 (元、国立天文台)星の話Ⅲ 五藤斉三と新天体発見 関 勉 (芸 ...
青春の机
私が20歳代の大半を過ごした部屋です。夏は繁みの方から盛んに蝉の鳴く音が聞こえてきました。冬は木枯らしの音を聞きながら机に向かって軌道計算を行いました。多い時には、一日に10時間も計算に没頭しました。関彗星(C/1961 T1)の周期が、約800年であることを知ったのも ...
私の愛した曲
前にギターで演奏するショパンの円舞曲の事を、紹介しましたが、実は大変感激した曲がもう一曲あります。それはマスネー作曲の「エレジー」です。エレジーとは哀歌のことで、このマスネーの曲は彼が発表した歌劇の中で女性がソプラノで独唱します。一般にも良く知られてい ...
軌道計算の楽しさ
1961年10月に発見された「関彗星」は自らの計算によって、その運行のコースが決まり、11月には地球に大接近して南下していきました。次に帰来するのは760年も先の事ですが、その頃も地球が安泰でいてほしいと思います。 天体の軌道計算は、理論的には積分方程式が出てくる ...