高知城公園はいま見事な桜です。土井晩翠の詩です。 春高楼の 花の宴 めぐる盃 かげさして 千代の松が枝 分けいでし むかしの光 いまいずこ かつて中学の教科書に載っていた有名な詩ですが、内容が難しいというので削除されました。その時、芸西天文 ...
2018年03月
”どっこい生きてるぜ”
私の観測所が高知市の上町にあったころの1951年、「クレサク彗星」というのが東京天文台から全国に発信されました。当時のチエコ スロヴァキアの「スカルナテプレソ天文台」の、クレサク博士が眼視的に発見した10等級の彗星で、間もなくそれが1858年に発見された第二タト ...
天文台は花盛り
芸西天文台の周辺の満開の桜です。天文台は芸西村の、その名も「桜ヶ丘」に在って、小高い丘の上から南に太平洋を望むことができます。天文台の周辺の遊歩道や駐車場はまさに桜の満開でみごとです。紅いぼんぼりが灯って賑やかなお花見も行われています。 この日、3月24日 ...
桜満開
”春宵一刻価千金”という諺がありますが、まさにその通りです。家から少し歩いて、高知城のお堀のある「城西公園」に来てみました。花片は全く散る気配もありません。好天のこの日、卒業式を終えた中学生達が桜の下の公園で、嬉々として遊んでいました。一家団欒の姿もあり ...
嗚呼本田彗星
戦前の1940年から、戦後の長きに渉って、ほとんど独走の形で新彗星を発見して来られた広島県の本田実氏は、日本における彗星発見の神様として、学俗界から注目されました。実際、戦後の1947〜48年は、3個の彗星を次々と発見し、世間では「新彗星は本田さんでないと発見でき ...
彗星を見つける眼
彗星と星雲(銀河)の同時に写っている写真です。彗星が幽かな尾をひいていますから、下の銀河とはっきり区別できますが、もし尾を流していなかったら、判定できるでしょうか? 長い間彗星の眼視捜索をやっていた本田さんは、1949年頃、この質問に対して「判別できる」と ...
ここ掘れ「ワンワン」
天体望遠鏡を自作することは長年のアマチュア天文家の夢でした。老眼鏡の玉や虫眼鏡を組合わせて出来た天体望遠鏡で、土星の環を見た瞬間には思わず歓声を挙げたものです。そして、その観測が昂じて彗星でも発見したら、その名は世界に輝きます。 基本的には20世紀最大の ...
雨の中の訪問者
永かった冬ともようやくおさらばし、これから本格的な春が訪れようとする雨の日の午後、一人の訪問者がありました。その人は松本勉さんという福井県の青年?で、自分の名前の由来である”関勉”に会いに来たと言います。因みにこの方の姉は、”興子”と言って、私の妻の名 ...
陸に上がった”潜水艦”
1985年、SSさん自作の潜水艇”荒天号”は多くの人に見送られて、日本一周の旅に出発した。もともと天文の好きだった船長は、翌年やって来たハレー彗星に興味を示さない筈はなかった。ハレー彗星が見えてきたら、どこかの夜空の暗い海で観測したい、と漏らしていた。 しか ...
春爛漫
3月の上旬は異常に寒い日が続いていましたが、好天の昼、門外に出てみるといつの間にか春爛漫といった感じでした。遊園地の柳の木は青い芽を吹いていますが人影はありません。鏡川のいつもの道も春の花でみごとです。 先に紹介した「しらとり」は、雪の残る北山に向かっ ...