スパイカメラとして大戦中に開発されたミノックスの名を知っている人は多いと思う。私がこの超小型の精密カメラに出会ったのは、今から遠く1949年頃の事であった。当時、写真研究家として有名だった吉川速男氏の書かれた本で知った。画面サイズはわずかに8x11mm。ライター ...
2018年08月
学徒動員の思い出
私が時々通っている高知市介良(けら)の水泳場から南に低い連山が見える。高知市の鷲尾山から東に浦戸湾をまたいで連なる連山で、ここは戦時中の軍事基地(要塞)があった。 太平洋戦も末期に近い1945年の夏、私たち学生は、関東軍の指揮下にあって山で塹壕堀を手伝って ...
台風一過の空
台風20号は被害が心配されていましたが、高知県の東を北上したために、高知市内では殆ど風雨はありませんでした。暑い夏空が再び帰ってきました。写真は自宅二階の書斎から、真南を見た風景ですが、1961年に始まった彗星発見は、この場所からでした。当時は高い建物はなく ...
台風20号の接近
台風20号がここ高知県に接近しています。写真は自宅の3階から見た南の風景です。今のところ”嵐の前の静けさ”と言ったところ。最近の数年間は特に目立った大きい台風は、高知県には上陸しませんでした。大昔「第二室戸台風」で、雨の中を避難したことを思いだします。この ...
高知市大空襲の回顧
戦後73年目の夏で、今では戦火の跡を発見する事が難しくなったが、ある日鏡川のほとりを散歩しての帰り道、道端の家の庭にふと奇妙なものを発見した。どうやら爆弾の破片らしい。長い歳月を経て赤さびた鉄は、わずかに原型をとどめている。 1945年7月の高知市大空襲には二 ...
運命の奇遇
今年の8月は、終戦から73年目の夏である。戦争の犠牲者を悼む気持は年と共に大きくなっていくが、戦争の傷跡は次第に薄れて、今では見つけることが難しくなった。ここ高知市は1945年の7月4日の未明に、B-29による大空襲を受け、市街の7割が焼失し、多くの犠牲者を出した。 ...
在所隕石の謎
時は今から遠く、明治31年2月1日、午前5時。高知県土佐郡大川船戸では突然真夜中の空が、昼間の如く明るくなった。そして、その5分後に大砲数発をぶっ放すような大音響が天地を揺るがし、多くの人が驚いて外に飛びだしたという。大川村の目撃者によると、東南の方角に人頭 ...
ペルセウス座流星群
毎年8月12日〜13日は”ペルセウス座流星群”のピークを迎えます。毎年安定した出現を見せるもので、これは流星の物質が、その軌道上に、一様に分布している、歴史の古い流星群であると考えられます。母彗星は「スイフト・タットル彗星」と言って、130年くらいの周期を持っ ...
花火
高知市では”よさこい祭り”が始まりましたが、暑い夏、御苦労さまです。終戦直後の1946年に花火大会が復活してから、この70年余、一回しか近くで見た事がありません。1.5km離れた自宅に居ても喧しくて仕事になりません。私は花火とか、踊りとかの喧噪が嫌いなのです。 暑 ...
夏の星座探険
写真は夏の星座を代表する美しいペルセウス座の二重星団です。8月中旬に発射する流星雨の星座ですが、その中に見事な二重星団があって、有名です。望遠鏡で直接眺めても美しいのですが、写真に撮るとご覧の様に幾千万の恒星たちが密集している物凄さに、思わず息を飲みます ...