夏の天の川も美しいが、冬のオリオンや大犬座を中心とする星座も素晴らしい。夜が更けると”三ツ星”は高くなり、やや北にはおうし座のスバルも印象的な星団の姿をみせる。子供のころから親しんできた星団であるが、正式の名を知らなかった。オリオンは”三ツ星”、すばる ...
2018年12月
星と音楽を友として
天文家で音楽を愛した人は少なくなかったと思う。16世紀、ビンセント・ガリレイ(有名なガリレオの父親)はリュートの名演奏家であり、作曲家でもあった。A.セゴビアが1958年に来日して日本の主要都市で演奏会を開いたが、そのプログラムの冒頭に彼の作品があった。またウ ...
オリオンの輝くころ
もう20年も昔になるでしょうか。高知市の上町の私の家に集まった彗星三人組です。向かって右の端の村岡健治君は彗星軌道計算の大家で、家は市内の繁華街で両親が写真屋をしていました。 そこにまだ中学生だった門田健一君が写真を受け取りにやってきました。私と初対面 ...
双子座流星群の火球
流星の明るいのを火球と言います。火球は隕石ではありませんが何回も爆発したりして、後で音が聞こえてくることもあります。地面に達すれば無論隕石となります。 先日の”ふたご座群”の時には、風邪をこじらせてしまいました。芸西天文台で観測会のあった日、家で寝てい ...
彗星三羽烏
アメリカのスミソニアンで永い事、彗星の研究に携わったマースデン博士とホイップル博士、それにセカニナ博士の三人である。彼らは本気か冗談か?車の後側に「COMETS」と書いたプレートを張って走り回っていた。 車体に商品の宣伝を書いてあるのは珍しくないが、ナンバー ...
幻のプラネタリウム
いま高知市ではオーテピアにある、科学館のプラネタリウムが大変なブームとなっている。 夜空の星を映し出すこの道具は、単に星座を見るだけではなく、天球の中の星の運動の理屈を説明し、学習するためにも、極めて有効な道具である。今から3千年昔の日本の空に、あの” ...
再びステファン・オテルマ彗星
38年の周期で太陽を巡る「ステファン・オテルマ彗星」ですが、前回には有名なカニ青雲に接近した姿をお目にかけましたが、それから約1ケ月後の12月29日に、今度はおうし座の散開星団M36に接近しました。 当時完成したばかりの芸西天文台の60cm反射望遠鏡で撮影しました。 ...
四万十川の河口にて
なんとも雄大な景観です。「星羅四万十」での天文講演会を終えて、四国も最南端にやってきました。太平洋に面する小さな港町は、明治の昔には貿易が盛んであったといいます。大規模な公園のある丘陵からの眺めは絶景です。遠くに中国の蛾眉山に似た山が見えます。あたりに ...
ステファン・オテルマ彗星
芸西天文台で11月20日に撮影した「ステファン・オテルマ彗星」です。1867年に発見された約38年の周期を持つ楕円軌道の彗星です。前の1980年に回帰した時には芸西天文台が完成したばかりで、待望の60cm反射望遠鏡で撮影しました。そして、あの有名な”かに星雲”M1に大接近 ...