2019年02月

 昨年12月に発見された彗星ですが、現在も明るく輝いています。2月の上旬に太陽に最も近づき(近日点通過)、そして中旬には地球に接近しました。現在夕方の”ぎょしゃ座”の五角形の中にあって8等星ほどに輝いています。今が観測のチャンスです。 これを観測するには7x50 ...

 オリオン星座は冬を代表する夜空の王者で”三ツ星”と、その南北に配置される一等性「リゲル」と「ベテルギウス」とは対照的な青と赤の美しい構図です。私が最初に覚えた星座は”三ツ星”で1938年頃のことでした。毎年冬が訪れるとオリオンを見るのが何より楽しみで、星に ...

 拙著「未知の星を求めて」のファンレターの第二号は、東京の新宿に住む青山神春(かみはる)という若き女性からであった。彼女は高校を卒業して、すぐに新宿のある会社に勤めた。美しい性格の持主で、汚れた環境の中で、精一杯清らかに生きようとした。そんな中で出会った ...

 私が、二つ目のホウキ星を発見した1962年頃であった。RKC高知放送局から連絡があって”新春天文放談会”をテレビでやりたいので、人を集めてほしい、という連絡があった。そこで登場したのが、古くから高知県土佐市で活躍する「幸一ちゃん」と、五台山竹林寺の若き僧侶、山 ...

 昨年の暮れに発見された「岩本彗星」C/2018 Y1を”スーパームーン”直後の16夜の晩にながめてみました。15cm25の屈折で、コマのみ幽かに見えます。8等星でしょうか?尾が幽かに東に流れているように見えます。しかし朦朧として、見難いですね。写真は2月20日の19時ごろ、芸 ...

 私が初めて出版した自伝「未知の星を求めて」は、1966年4月に東京の千鳥ヶ淵にある「ヘアモンド ホテル」でささやかな出版記念会を行った。この日、東京天文台から、台長の広瀬秀雄氏や下保茂氏、上野の科学博物館から村山定男氏。それに発見者の池谷薫氏ら30人が参加して ...

 芸西の天文台まで40kmの道路を走るとき、香我美町岸本の海岸を通る。そして海側の砂地に奇妙な銅像が立っているのを目にする。昔から気が付いていたが「無人島長平の墓」という変わった看板が国道に掲げてあるので、何かある、と思って立ち寄ってみた。 国道55号線わきの ...

 1972年、高知市の上町から、芸西村に移転した当初の観測所です。はるか向こうに、手結山と太平洋が見えています。移転当初は空は暗く観測には絶好の場所でした。謎の光芒”対日照”も、毎晩の如く見えていました。スライドルーフの施設の中に見えている望遠鏡はオール自作 ...

 これは今朝(2月14日)の岩本彗星(C/2018 Y1)の姿です。天界からも嬉しい贈り物がありました。昨年12月に発見された明るい彗星は地球にぐんぐん接近して、しし座(獅子)の大鎌の中を急速に西進しています。明るさは約8等。多くのコメットハンターから”彗星発見!”の情 ...

 今のように天体写真が普及しなかった時代には、眼視用のコメットシーカー(彗星捜索用望遠鏡)が種々考案され、新彗星の発見を競った。中でも「幸一ちゃん」の発明は奇想天外なものであったが、しかし便利な望遠鏡が出来たからといって、必ずしも、より多くの発見につなが ...

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