2019年03月

 芸西天文台の桜の木です。「桜が丘」という地名でも分かるように、天文台のある丘は桜の名所です。夕方天文台にやってくると、まだ5分咲の桜の木に、大きな赤い夕日が咲いていました。そして遥か西の手結山に沈んでいく光景は絶景です。 夕日が沈んでから1時間、空には無 ...

 自宅のすぐそばにある児童公園です。よく散歩の途中でここを通りぬけます。早春を告げる柳の芽が一斉に吹いています。しかし冬名残の寒波があって、北山には白い雪雲が去来しています。 この公園の場所はNさんという豪邸のあったところです。昭和20年7月の大空襲によって ...

 彗星発見までの苦闘を綴った自伝「未知の星を求めて」は、「天文ガイド」の編集長だった田村栄氏らの好意で「天文ガイド」誌等に紹介され、東京で出版の記念会が催された。その席に私と同郷の五藤斉三氏が出席していた。 五藤氏は、彼の会社のプラネタリウムが高知市内に ...

 写真は秋10月の黄道光の光芒です。ピラミッド型に輝くこの光は謎です。20年ほど前の秋10月1日、芸西天文台で撮影しました。東の森の上に獅子座の大鎌が見えています。一等星レグルスも顔を出そうとしています。今から遠く1940年の10月1日ごろ「岡林・本田彗星」が、この獅 ...

 東京の新宿に住む「神春」からの手紙は数十通に達したが、ある日を境にプッツリと途絶えた。何かの変化があったに違いないが、調べるすべもなかった。汚染された社会の中で懸命に美しいものを求めて生きようとした神春からの手紙には、いつも心を打たれるものがあった。そ ...

 東日本大震災の復興を祈願して付けられた星があります。1993年に芸西天文台で発見した小惑星(29157)で、今も宇宙にあって地上での復興の様子を見つめ、復旧を祈願しています。最初はスミソニアンの「小惑星センター」に(がんばろう)という言葉で申請しましたが、実体の ...

高知県の芸西村にある「芸西天文台」は星の発見や、難しい天体観測に従事している施設のような印象を持ちますが、観測の一方では高知県の教育施設の一環として、これからの子供たちの科学の勉強の場でもあります。 毎年数十回の公開観測会をやる一方「アストロシリーズ」と ...

 春になって雨が多くなりました。久しぶりに晴れた日、芸西村の天文台に行きました。話題の明るい「岩本彗星」は、西にどんどんと移動して、低くなっていました。しかしグリーンのコマは依然大きく拡散して、美しい色彩を保っていました。 久しぶりの星空ですから、夜半以 ...

 本の読者だった「神春」が消えてから20年の歳月が流れていた。その後、毎日新聞の地方欄に、星の連載をやっていたところ、高知県も幡多郡の足摺岬の近くに住むという二人の老人が訪ねてきた。なんでも岬から投身自殺する人を助けるボランティアをしているという。私の新聞 ...

 大犬座のシリウスは全天一の巨光です。春が近くなった東南の空から登ってきて、冬の荒い大気にゆさぶられて激しく明滅する姿は、あたかも大犬が吠えている姿にみえます。そして頭上には狩人のオリオン。  昔から芸西の天文台付近には、夏はめったに姿の見えない蛍が、冬 ...

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