梅雨入り前ですが、晴天が続いて良い星空です。夜も21時を過ぎるころ、東の空に木星君が、堂々と現れてきます。続いて1時間遅れで土星も! 今年の夏は、梅雨が上がる頃には、夕空の南の空に大惑星が二つ並んで豪華な姿を見せることになります。 木星を見るたびに、子供 ...
2019年05月
学徒動員のころ
高知市介良(ケラ)の南に、やや低い連山がある。昭和20年の5〜6月に私は本土防衛を担う学徒として、陣地作りに動員された。僅か14歳の少年だった。アメリカを中心とする連合軍が南から本土に迫り、敵前上陸して来る軍勢を山の上のトーチカから迎え討つというもので、低 ...
科学空想小説から天文へ
1986年、ニューカレドニアで会った人は小松さんという童話作家であった。小説でハレー彗星の事を書くので、我々の観測隊に参加して、南の地に見にやってきたという。彼の父も、又作家であった。昭和17年の戦時中に、ある子供向けの新聞に科学小説を連載していたという。そし ...
南十字星の下に
私が小学高学年だったころ、日本は太平洋戦争突入の前で、学校でも戦争の雰囲気が感じられはじめていた。日本が海外に進出していた時期で、読み物でも、山中峯太郎の「アジアに立つ火柱」とか、南洋一郎の「南十字星のもとに」とか言った少年少女向きの冒険小説が多く氾濫 ...
月の世界
先に月を買った話をしましたが、アメリカのアポロ計画によって人類が初めて月に立ったのは半世紀くらい前になるでしょうか。私はその時、東海道線の汽車に乗っていました。帰宅してからその様子をテレビで見ていると、南の窓の外に満月過ぎの月が煌々と照っていました。 ...
ウエスト・ハートレイ彗星
明るかった「岩本彗星」が去って、今双眼鏡で見える程度の明るい彗星は全くありません。しかし写真的にはいくつかの暗い彗星が存在します。芸西天文台ではこれらの微光の彗星を観測して、スミソニアンのセンターに報告しています。 大切なのは彗星の位置観測です。これ ...
夕月の唄
5月の初めに芸西天文台で見た三日月です。これから観測を始めようという時、暮れなずむ西の空に神秘的な月がかかって、しばしみとれていました。昔は空が暗く、三日月の幽かな光も地上を照らし、おぼろげな光景を醸し出したものです。「月影の細道を歩きながら、水色のハン ...
「令和」初の天体観測会
安芸郡芸西村の「天文学習館」で、令和の新年号になってからの最初の記念すべき天文教室が開催されました。県下や県外からも30名近い親子の参加者があってにぎわいました。あいにく木星や土星等の明るい惑星は見えませんでしたが、遠い銀河宇宙の彼方に、何千何万光年の光 ...