これは芸西天文台の夕焼けです。いつか見たマニラ湾の夕焼けを思い起こします。夢のような美しさです。いつもこのような景色を眺めながら、天体の観測が始まるのです。口径70cmの望遠鏡を操作しながら、未知の天体を求めて観測を開始します。しかしほとんどが今見えている ...
2019年10月
小さい彗星たち
最近は世界の大望遠鏡によって、微光の小さな彗星たちが沢山発見されています。それらの中には異常に太陽に接近してきて大彗星になるものもありますが、大概は暗いまま遠ざかっていきます。中には、小惑星と区別のつきにくいものもあります。小惑星として取り扱われていた ...
日本天文学会100周年記念切手
先に1965年にコンゴから発行された「池谷・関彗星」の記念切手を紹介したが、2008年に日本天文学会が、創立100周年を迎え、記念事業として10枚1セットにした記念切手が発行された(佐藤裕久氏より贈られる)。私の所属している東亜天文学会も来年100周年を迎えるので、秋に ...
池谷・関彗星の切手
今日10月21日(1965年)は「池谷・関彗星」が、太陽に大接近した日です。あの日は隈なく晴れた日本晴れの日で、青い空を白い彗星が太陽面に吸い込まれていく様子が、東洋で観測されました。 彗星は高熱の太陽コロナ(摂氏100万度)の中で消滅するという大方の予想に反し ...
「オルキ」の花のファンタジア
”オルキ″とは「ここに居るから、、、、」ということを意味する土佐の方言です。たとえば、「今日は家におる(居る)き、お出でてください、、、、」といったような。県外から来た人には大変珍しい言葉のようです。こんなことがありました。 もうかれこれ10数年になるで ...
コスモスの花と奇妙な雲
今年も高知県高岡郡の越知町にコスモスの花を見に行きました。毎年この時期にコスモス祭りが行なわれているのですが、数千、数万本の美しい花が沢山の観客の見守る中に見事に咲き誇っていました。 ふと空を見ると、不思議な円形をした雲が二つ浮かんでいました。まるで巨 ...
台風と夕焼け空
台風19号が通過中の夕空に、夢のような美しい夕焼けが輝きました。ここは高知市上町の自宅の屋上ですが、時々珍しい雲を見ます。大正年代に製紙業をやっていた祖父が、蜃気楼を見た場所でもあります。 この場所から、芸西村の天文台まで、約40kmの距離があります。ここで ...
コスモスの花と発見
私は昔から、コスモスの花が好きです。赤や黄や、色とりどりの花が一面に咲くのが良い。1940年、岡山県の倉敷天文台では、コスモスの咲き乱れた天文台で「岡林・本田彗星」の発見がありました。そして1956年10月6日、高知市の観測所でクロムメリン彗星を発見した時には、私 ...
中央山地の隕石坑??
ここは四国山脈の一角、東黒森山の南斜面にある隕石坑らしい池です。有名な関西一の高峰「石槌山」の東に連なる山です。若いころ縦走をしていて偶然発見しました。 池の近くの立て看板には「神鳴らし池」と書いて、なんでも大音響とともに一晩にして池が出来たとの説明が ...
ドナティ大彗星
ドナティ彗星(1858 L1)は、奇怪な姿をした大彗星である。1858年6月2日に発見され、その年の9月30日に近日点を通過したが、その直後、虹の様な大きい曲った尾(ダスト)と、鋭い直線の尾(イオン)が見事な景観を呈していた。彗星は翌年の3月まで観測された。 こうした大 ...