昔、NHKのラジオ歌謡に「夕月の歌」というのがありました。今の町の夕闇は喧噪を極めていますが、昔は静かで夕闇の街の空にかかる三日月の輝きは詩的な情緒がありました。そんな光景が、まだ芸西村の天文台に残っていました。 国道は南に遠く、ラッシュの時間ですが、何の ...
2019年11月
しらとりの唱
私の散歩するコースの鏡川畔はすっかリ初冬の光景となりました。川の流れは白々と光って、多くの鴨や、白さぎで賑わっています。これから大陸に飛び立っていく最後の光景でしょうか。 ふと浅瀬に白さぎが一匹、立っているのを発見しました。多くの鳥たちと離れていつも ...
惑星観測会
写真は芸西天文台で撮影した夕空の惑星たちです。右の輝かしい星が太陽系最大の惑星の「木星」です。少し左の上「東」の方角に輝いているのが、あのチャーミングな環をもつ土星です。二つの明るい代表的な惑星を同時に見るチャンスです。芸西天文台の70センチ(300x)の大 ...
嗚呼壮烈!! しし座流星群
あれはたしか2001年11月18日だった。最近はやや低調だった獅子座の流星群が沢山見えるかもしれない、との予想が出ていた。しし座流星群は過去1,000年近くも歴史のある流星群で、周期33年の「テンペル・タットル彗星」が母体です。 1833年頃ヨーロッパで大出現を見せました ...
落ち葉の精
鏡川の堤防の道に出てみました。 もうすっかり晩秋です。近づく冬の寒さを感じます。黄ばんだ枯れ葉が、カサコソと幽かな音を立てて落ち、静寂な秋の空気の中に響きます。 大正年代のギタリスト、武井守成の作品に「落葉の精」という曲がありました。今でも愛奏していま ...
コスモスの花と鏡川
コスモスの花を見ると昔の彗星発見の事を想いおこします。そう!彗星発見はいつもコスモスの花の美しい秋でした。クロムメリン彗星を見つけた日。そして「関第一彗星」を発見した日です。観測台の周辺はコスモスの花でいっぱいでした。 ここは家から少し南に位置する鏡川 ...
いま明るい彗星
晩秋らしくなりました。朝夕は寒くなり、星空も一段と冴えてきました。これからのオリオンや大犬に代表される冬の星座が見ものです。 冬の星空で今一番明るく輝いている彗星が夜半の天頂、ぎょしゃ座の中に輝いている「パンスターズ彗星」C/2017 T2です。写真は芸西天文台 ...
夕焼空に浮かぶ水星
11月に入った早々に天文台にやってきました。午後6時ごろです。夕暮れの美しい雲の中に、白い水星がポツネンとかがやいています。芸西の天文台から見た西空の風景で、国道55線が見え、その向こうは太平洋です。 水星は太陽系で一番内側を公転している惑星ですから、太陽 ...