今から24年前の1996年に、芸西天文台で撮影したオリオン星座です。有名な”三ツ星”を挟んで下の端に青いリゲル、反対の上の端に赤いベテルギウスが見えています。どちらも1等星ですが、ややベテルギウスの方が明るく見えます。しかし最近の写真ではベテルギウスの方がやや ...
2020年02月
大マゼラン雲の怪
大小のマゼラン雲は南半球の南極の近くに輝く、よその銀河です。大昔大航海家だった「マゼラン」が発見したことで、この名があります。昔は飛行士にしても、航海士にしても星を見ながら、方角を決めることが多かったようです。 私が憧れの「マゼラン雲」を見たのは、1986 ...
彗星発祥の地
今年最強の寒波が訪れて、高知市も冬化粧をしました。この、雪を冠った日本瓦の家が「通町2丁目」の関家で、”イケヤ・セキ彗星”ほかの新彗星発見の場所です。遠くに見えている二階建てが、当時私が寝泊まりしていた家で、観測台は、その中間の中庭にありました。ここから ...
名鏡「46cmカルバー反射鏡」の行方
OAA(東亜天文学会)の機関紙「天界」の2020年1月号が先日届いた。OAAは今年創立100周年を迎えるので、当時の本部のあった、滋賀県で年会が予定されている。秋になるが大規模な会員たちの研究発表が見られると思う。学者による記念講演もある。 1月号の表紙は天文学会の ...
第50回「彗星会議」の開催
1970年に愛知県の蒲郡市で、国内初の彗星会議が開催されて半世紀が経過しました。ちなみに第二回目は、高知市の名勝「桂浜」で開かれました。高知市での開催は今回が二回目となるわけです。 その間国内外では多くの彗星が発見され、彗星会議の貢献は大きかったと確信しま ...
フランク チャンピオンの碑
真冬の鏡川畔を散歩していたら、忠霊塔の立っている近くのチャンピオンの記念碑の前に来た。記念碑の前には一面の花畑である。無論チャンピオンのための花壇で、四季折々の花でうずまる。 チャンピオンはアメリカの飛行士であった。大正3年の秋、自作の複葉機で高知市を訪 ...
立春の夜の発見
1962年2月4日、その頃の高知市の空は暗かった。22時ごろ”はりまや橋”の近くの音楽教室での仕事を終えた私は、市内電車に乗って西に向かい約10分で上町1丁目の電停でおりた。人影はなく私の歩く靴音のみが、狭い通路に反響した。 遠く南の夜空に有名な鷲尾山が聳えている ...
横山隆一記念館とカメラ
今日は一家でオーテピアのプラネタリウムを見学した後、高知市かるぽーとの中にある「横山隆一記念館」をたずねました。 この記念館が開業したのはずいぶん昔で、その際の記念として、横山隆一の代表作である「フクちゃん」を芸西天文台で発見した小惑星に命名しました。 ...