2020年03月

 先日高知新聞社のある女性記者から、高知県の上空で見られたという怪物体についての問い合わせがあった。同じ日に高知県の西部から、東部にかけて無数の光る天体?が通過し、沢山の目撃者がある、というものであった。翌日の朝刊にUFO(未確認飛行物体)として報道された。 ...

 昨日は5月に明るくなる「アトラス彗星」を紹介しましたが、同じ日の3月24日に、C/2017 T2(PANSTARRS)を観測しました。近日点は5月4日に通過しますが、2017年に発見されて以来、明るく輝き、大変息の長い彗星です。 今は8等級でしょうか、間もなく7x50mmくらいの双眼鏡で ...

 天体を観測するとき、双眼鏡があれば便利である。特に水星のように地平線上に低く、光度の弱い惑星には、肉眼での観測を助ける。また彗星は太陽に近い地平線上での観測が多く、私は常時双眼鏡を活用している。今年の5月下旬に太陽に接近して明るくなる”アトラス彗星”の観 ...

 今年の5月に雄大な彗星になることが期待されている彗星です。 3月24日の20時、15cmの屈折望遠鏡で覗いてみました。グリーンの強い霧の様なコマが広がっています。全光度は8.5等。同時に撮影した70cm反射望遠鏡は添付した写真の通りです。雄大な尾が伸び始めました。スミソ ...

 芸西天文台では、夕方の南の空にまだオリオンが輝いています。しかし間もなく、薄明の空に入って見えなくなります。でも8月ごろになると、今度は明け方の東南の空に見えるようになります。その頃には、今暗くなって行く”ベテルギウス”はどうなっているのでしょうか?見も ...

 先に紹介した”アトラス彗星”を芸西の70cm反射鏡に同架した15cm屈折望遠鏡で実際に覗いてみました。全光度は9.5でしょうか。グリーンの霧のような光が拡散してPA(方向角)140度に10分角の長さの尾が流れています。まだ彗星までの距離が遠いのですが、このまま太陽に0.2天 ...

 天文台から少し北の山に入った古池である。ある日彗星が見事な影を落とした。有名な、ヘール・ボップ彗星である。 池は、明治の昔から妖怪の住み家だった。地元の長老によると、カッパや猿猴、けとば(かわうそ?)なんかが住んでいいたという。 猿猴とは河童に似た泳ぎ ...

 1986年に回帰してきたハレー彗星は、北半球の空では必ずしも観測の条件が良くなかった。そのため私たちは度々南方の島に出張して観測した。中でも1986年の3月に、イースター島で見たハレーはすごかった。バリ島で見たハレーは、有名な南十字にかかっていた。孤島のイースタ ...

 1972年、ここ芸西村に観測所を築いたときには、あたりは暗かった。天文台にやって来て、暮れなずむ夕空を見ていると、昔の情景を思い出した。遥か西の手結山が紅い夕焼けに染んで、やがて無数の星たちが燦然と輝き始める。ここで大ハレー彗星を拝んでから34年。 新型コロ ...

 先に述べた「小島彗星」発見が契機となって、始まった国内での「彗星会議」。その発起人は長谷川一郎、小島信久、関勉の三人であった。今日までの半世紀、一回の休みもなく続いたことは立派だと思う。第二回目は私の地元の天下の名勝「桂浜」で開催された。坂本龍馬の銅像 ...

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