2020年03月

 春になってオリオン星座は夕方の南の空に最後の輝きをみせています。オリオン星座ほど均整の良くとれた美しい星座はありません。戦前の1940年頃、高知市米田のあぜ道を歩きながら、父から”三ツ星”と呼んで教えてもらった、あの美しさは永遠に私の脳裏に焼き付いています ...

 1960年から70年までの私は、上町の自宅の物干し台を改造した天文台を使用していた。6個の新彗星は、すべてここで発見した。「池谷・関彗星」を発見した手作りの9cm屈折鏡は、1967年の第二関彗星の発見から、12cmの双眼望遠境に変わった。経緯台には精密な方位環と高度環 ...

 行方不明中の”ネウイミン第二彗星”の予報線上に発見された彗星は、その軌道要素が似ていたことから、誰しも本物のネウイミン第二彗星の再来と思いました。実際にその新しい観測から暫定軌道が計算されたものをみると、確かに角度要素は似ています。ただ離心率だけがやや ...

 今から遠い昔の1970年に現れた「小島彗星」がありました。この小さな周期彗星が、いま国内で延々と続いている”彗星会議”の発端となりました。来たる6月の13−14日には記念すべき第50回大会が、高知市のオーテピアで開催されることになっています。 小島信久さんは愛知 ...

 戦時中、防空壕の上に輝いた平和な星の光。偶然、ラジオから聞こえてきたギターの音色。私の星とギターとの出逢いは、全て偶然だった。その偶然が私の一生を支配することとなった。運命とはまことに奇なものである。 彗星の発見を目指してスタートしたばかりの頃だった。 ...

 アメリカの有名な科学雑誌「ナショナル ジオグラフィック ソサイティ」の副社長のトーマスMビーアスさんはアメリカから日本の羽田行の夜行の飛行機に乗っていた。太平洋を飛んで間もなく黎明を迎えようとしたとき、隣の座席に座っているフランス人の婦人に声をかけた。 ...

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