2020年11月

 1950年台の中ばに「アラン・ロラン彗星」という、明るいホウキボシが出現して話題になった。ある講演会でその話をしたら、一般の聴衆のひとりが「映画俳優のような名前ですね」といった。確かにその頃の洋画で「太陽がいっぱい」というミステリーものがあって私も観たが、 ...

 晴天の日曜日の午前、近くの遊園地まで歩いてみました。くっきりとした青空が広がり、名もしれぬ赤い花が近所の垣根に咲いていました。ブルーの青空をバックにとても鮮やかにきわだっていました。 遊園地もイチョウの葉が一面に落ちて、見事な晩秋の景でした。孤独そうな ...

 久しぶりに鏡川の長堤を歩きました。白いススキが風に揺られてまだ秋の色が残っていましたが、気候は晩秋初冬です。鏡川の流れに沿って赤い花々が青い水に冴えていました。 坂本龍馬も泳いだといわれる上町2丁目付近の流れです。私も幼い頃この川で、父に泳ぎを習いまし ...

 芸西天文台で一般公開のあった日、見事な落日を見ました。手結山の向こうに拡がる太平洋のかなたに、赤々と太陽が沈んでいきました。日が沈むと、あたりはにわかに夕暮れが進みます。そして、一番星、二番星が輝き始めます。今頃の一番星二番星は西空でランデブーしている ...

 芸西天文台では、今オリオン星座の中に輝いているこの彗星を、11月17.55日UTに8.7等と観測しました。8cmくらいの屈折望遠鏡でも、簡単に見える明るさで西に向かう短い尾が印象的です。下記はOAA彗星課の佐藤裕久さんが計算した詳しい軌道要素です。オリオン星座は夕方の22 ...

 古い歴史を持つ東亜天文学会は、創立以来今年で記念すべき100周年を迎えます。私が入会したのは終戦後間もない1948年でしたが、それ以来先輩の指導により彗星や多くの小惑星を発見しました。 1987年に芸西で発見した3935号に「Toatenmongakukai 」と命名しアメリカの小惑 ...

 今、火星はだんだんと地球から離れていきますが、東の中天に輝く赤い色は妖しいまでに冴えて、天界の圧巻ですね。70cmの望遠鏡で見ても表面の模様までは分かりません。昔の人が火星人のなせる業として、よく克明に運河や星形の模様等を形どったと思って感心させられます。 ...

 しし座流星群は毎年11月中旬に獅子座の方角から飛び込んでくる流星群で、過去1,000年近い歴史があります。この流星群の母彗星は約33年の周期を持つ55Pテンペル・タットル彗星と考えられています。長い歴史の中で、驚くほどの大出現をした年もありますが、期待されながらほ ...

 しばらく遠くなっていましたが、11月15日(日)、午後3時から高知ペンクラブで講演します。場所は高知市県庁前の高知会館です。主催は高知ペンクラブ。 テーマは、「星を見つめて」わが心に星が輝いた日です。                              ...

 1947年の11月中旬に、戦後初の日本人による新彗星が発見された。Comet Honda 1947 V1である。広島県の瀬戸村(現、福山市)での発見であったが、位置が明け方の超低空(カラス座の南)で他に観測者は無く、心配した本田さんは「ハヤクミテクレ ドンドンミナミニクダル」と ...

↑このページのトップヘ