2021年06月

 世界的に大変な発行部数を誇るアメリカの「ナショナル・ジオグラフイック・ソサイティ」誌の事はアメリカから取材に来るまで知らなかった。しかし「日米商会」の方が二人通訳に来て、その雑誌の如何に有名な存在であるかを初めて知った。 雑誌の第2ページ目には発見者たる ...

 拙著「未知の星を求めて」が、再び陽の目を見ようとしています。1965年9月、高知新聞の学芸欄に40日間にわたって連載されたものです。最初は編集部にも読者にも、ただの星の本と思ってあまり重要視されていませんでしたが、連載が始まると意外な反響がありました。アメリカ ...

 戦局も次第に悪化してきた昭和20年の春、学徒動員で小さな巡行船に乗って桂浜に向かっていた私は、船上で妙な光景を見た。それは桂浜から反対に高知港に入ってくる軍の舟艇らしい船とすれ違う時、乾板から一人の兵士が両手に赤と白との旗を持って、盛んにこちらの船に向か ...

 100年以上の歴史を持つ第四小学校は、その校区に「坂本龍馬」の誕生の地を持っていることが誇りの一つであった。私も昭和期の卒業生の一人であるが、高学年では過酷な戦時下を経験した。一階建ての古い講堂は、その伝統ある長い歴史を物語り、校庭に立つ高い銀杏の木は、そ ...

 美しい夕焼け空です。奇怪な太陽暈がかかると、何か天変地異が起こるのではないか?と余計な心配をしていましたが、翌日には四国地方で地震がありました。地震のおさまった後には目の覚めるような美しい夕焼け空です。こんな美しい赤い夕焼けは久しぶりです。 遠くのビル ...

 天変地異の前兆でしょうか? いやそんなことはありません。 6月17日の正午過ぎ、ここ高知市の空に「日暈」と言う珍しい現象が目撃されました。空はほぼ晴天、わずかに異形な漂雲が浮かんでいました。梅雨の空です。 お月様に傘がかかるのは決して珍しい現象ではありませ ...

 今から半世紀前に出版された幻の本です。再発行への動きが高まっています。去る6月17日、みらい科学館の「オーテピア」で芸西天文学習館の有志が集まって、話し合いがもたれました。宮地竹史氏を中心にして、今から多くの人によって校正が行われ、学生にも読みやすい本とし ...

 大正から昭和にかけて活躍した作曲家「古賀正男」の歌謡曲に”青春日記”という哀歌があった。  ♪・・・紫のペンのインクも滲みがち・・・♯ という一節があるが、昔の人はすべて手紙で自分の感情を相手に伝えた。今流行の簡素なメールでは真剣な自分の心なんか相手に ...

 宝塚市にお住いのご婦人S.Fさんから、知覧のお茶が贈られてきた。93歳になるという彼女は天文学に興味があるらしく、先日高知県の香美市が小惑星に命名されたことについて”おめでとう”を言って来られた。昔なつかしい便箋に紫のペン字と言う達筆。今の簡素なメールのやり ...

 日本では”すばる”の呼び名で親しまれている散開星団ですが、西洋では”プレアデス”と呼びます。おうし座に輝いており、夏が終わり秋が進んでくると、東から登ってきます。 印象的な星団ですからすぐ眼につきます。子供のころから星の名は知りませんでしたが、星はよく ...

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