2021年12月

 45P「ホンダ・ムルコス・パドゥシャコヴァ彗星」が、初めて発見されたのは1948年の12月上旬だった。当時は暗澹たる敗戦直後の空で、星空も暗かったが、社会も食料難、住宅難で世相も暗かった。こんな社会の中で星の探索をやっていた人は、よほどの星好きの人だったろう。先 ...

 1953年12月、当時のチェコスロヴァキアのパイドゥシャコヴァ女史によって暗い特別な光度変化の彗星が発見されたことは前回述べたが、このころ1復員兵たる本田実氏の大活躍があったことは周知の如くである。 1947〜48年。口径15cmの反射望遠鏡を駆使して、たて続けに三つの ...

 1953年12月に発見されたパイドゥシャコヴァ彗星(1953 X1)は、アメリカのカニンガム氏による軌道計算では、翌1954年1月24日に近日点を通るようになっていました。その時の太陽中心からの距離は、0.072天文単位と極端に近く、大彗星に成長することが予想されました。現に ...

 女性の天文観測家としては、古くは天王星を発見した、英国の「ウィリアム ハーシエル」の妹の「カロリン ハーシエル」や、近代のアメリカの「エリザベス リーマー」さんが有名でしたが、いずれも男勝りの性格を持っていたようです。リーマーさんは、アメリカの天文台で ...

 去る12月8日、プラネタリウムのある、高知市オーテピアの科学館で"芸西天文台誕生40周年の記念会"が模様された日、会場の後ろに私の発行した本が並べられました。よくこれだけ集めたものだと思いますが、たった1冊だけ抜けているのに気が付きました。それは1975年7月に、 ...

 昨夜10日、私「セキ」の家に三人が集まって、密談?を楽しくやっていました。今回の本の出版の話が中心になっての山岡氏(高知新聞)、宮地氏(石垣島)と、私の3人です。未だサインを行っており、サイン本は200冊を越えました。兵庫県の菅野さんからの誤植の指摘もあって ...

 今年の初めに発見された新彗星ですが、暁の暁天で肉眼星になっています。明るさは4〜5等星で10度以上の尾を見せています。目下暁の太陽に近い東南の空で偉観を呈しています。空の良い土地では楽に肉眼でみえますが、市街地では双眼鏡を使用すれば観測できます。しばらく ...

 いま拙著「未知の星を求めて」ヘのサインを書き続けています。一体どんな方が読んでくださるだろう?と想像しながら新聞に連載した昔のことが思い出されます。 それにしても、この彗星を当時天体に活用され始めたばかりの、低感度のカラーフィルムで撮影した写真が、今も ...

 ようやく1500冊ほどが完成しました。発売は12月4日からで、発売元は「高知新聞社」になります。このストーリは元もと1966年『高知新聞』に連載されたものです。その元作に手を加え加筆し、宮地竹史氏をはじめ、多くの方々の校正作業を経て新装成って完成しました。発売は1 ...

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