秋たけなわの10月30日、高知市の「自由民権会館」で、天文講演会が開催されました。主催は「高知天文ネットワーク」で、芸西村の天文台を運営する「高知県文教協会」や地元の「高知新聞社」が後援する形となりました。 毎年10月末は、お天気も安定し、また歴史では「イケ ...
2022年10月
☆池谷・関彗星の曲のCD☆
幻の曲「イケヤ・セキ彗星」が、宮地さんや、あるピアニストの努力でCDに記録されました。これは無論発売するものではなく、関係者のみの視聴盤です。このCDによって57年間も謎に包まれてきた、曲の姿がつかまれます。そして作曲者のキューバのホセ・カレヨがどんな姿の彗 ...
運命の奇遇
毎年星の美しくなる10月が訪れると、初めて発見した彗星の事を思い起こす。当初は発見出来ないのがあたりまえだった。そしてマンネリになっていた。ちいさな、コメットシーカーに目を当て、何も発見出来ない空を見るのが日課になっていた。捜索の延長時間は優に1,000時間を ...
晩秋初冬の散策
よい気候がやってきました。少し寒くなったものの、快晴のお天気は落ち着き、樹木は見事な秋の色です。こうした景色の中を散策していると、天文学上のよいアイデアが浮かんできます。10月30日の講演会に向かって、ふとお話のモチーフが浮かぶのです。良いお話をしよう、と ...
秋の雲
もう晩秋なのに、ここ高知市では予報に反して、連日、真夏の様な気温の高い日がつづいている。今日の気温は、最高28度あり、冷房を使っていた。 雲もそうだが、昔から「天気予報は当たりにくいもの」とされてきた。しかし戦後は気象衛星が日本列島を、空から監視するよう ...
☆10月21日の観測会☆
1965年の同じ10月21日は、世界中の科学者が空を仰いだ特別の日でした。それを知ってか知らずか10月21日の今日が、芸西天文学習館の観測会の、私が担当となりました。主催者もそれを知らずに偶然私の担当となったわけです。 あの〈世紀の大接近〉と言われた”イケヤ・セキ ...
”イケヤ・セキ彗星”が来た
今日10月21日も57年前の10月21日のように快晴の美しい空となりました。彗星は、半日前の20日、ハワイの観測所でばらばらに砕け散ったことがAP電で報じられ、落胆していたのですが、どうしたことか、本物は朝のすがすがしい青空をバックに、白い短かい尾を引きながら21日の ...
ある星の好きなご婦人への手紙
夏も去りいよいよ星の輝く秋、そして晩秋へと進んでまいりました。今日は少し手が震えてペン字が書きにくいので、タイプ打ちで大変失礼いたします。私も昭和5年生まれで、父は100歳。母は80台の終りまで長生きいたしました。 折角長生きするからには、天文学上の貢献を多 ...
コスモスの花咲くころ
わたしは昔から「コスモス」の花が好きだった。ひとつひとつ手に取ってもそれほど美しいと思わないが、何千本も何万本も一面に咲くのが良い。今回は3年ぶりに一家で越知町の花の名所を訪れた。お天気は悪い方向に向かっていたが、花を観賞するあいだは美しい秋晴れに恵まれ ...
☆天文講演会☆
高知市主催の「イキイキライフ講演会」で、1時間半の講演を行いました。大変熱心な中年の婦人層の多い中で天文学のお話をしました。テーマは「星を見つめた半世紀」で、実際はもう10年長い私の天文生活の事でした。 聴衆の熱心な眼差しにリードされて、自分でも忘れていた ...