春まだ浅き高知市の北部、比島というところに、祖先の墓の掃除に行っていました。まだ風が寒く冬のさなかとういう感じですが、お墓の近くには菜の花が一面に咲きほこっていました。比島山は江戸時代、日本で最初の完全な皆既日食の観測に成功した山ですが、史跡と言えば、 ...
2023年02月
スパイカメラと私
極小カメラである「ミノックス」は戦前の1930年代に、今紛争のさなかにあるウクライナの隣国のバルト3国の一つ、ラトビアのリガで誕生した。ライターを少し大きくした程度の極小カメラで、戦後はドイツにわたり、立派なスパイカメラとして世にでた。戦時中は、敵国の軍港 ...
そは彗星か小惑星か?
宇宙を探索していると沢山の太陽系天体と遭遇する。そのほとんどは未知の小惑星であって、芸西天文台の60センチ反射望遠鏡時代には優に1,000個を超える小惑星を発見した。しかし、数年にわたる長い追跡観測が完了して、アメリカの小惑星センターから確定番号をもらえたもの ...
☆ 風船爆弾余話☆
第2次大戦中の末期に、日本が発明した風船爆弾には、多くの天文家も関与していたらしいことが判明した。ある天文雑誌に連載していた頃、それを読んでいたある天文同好会の会長が戦時中に横須賀の陸軍技術研究所に配属されていた。終戦の、不要になった和紙をリヤカーいっぱ ...
風船爆弾の秘密(2)
奇想天外な発明とされる”風船爆弾”は、関東地方から東北にかけての海岸の基地から発射された。一説によると終戦まぎわの僅かな期間に、数百発が飛ばされたというが、実際にアメリカ大陸に到達したものは少なかった。当時の新聞には、あちこちの山岳地帯で、原因不明の山 ...
風船爆弾の秘密(1)
今話題になっているアメリカ大陸や、日本の東北地方で目撃された謎の風船はここ高知市の上空でも目撃された。 数年前の秋の良く晴れた日、自宅の屋上で雲の様子を確かめているとき、一機の白い巨大な風船が、偏西風に乗って、比較的早いスピードで東進していた。風船の下 ...
☆天文講演会の収穫☆
去る2月4日に芸西天文台で、恒例の観測会が開かれました。昔の春分の日ですが、私にとって2月4日は忘れられない記念の日でもありました。 そうです、1962年と1967年の2月4日に、それぞれ新彗星を発見した日で、特に1962年の「関-ラインズ彗星」は、彗星が太陽に0.03天文単 ...