昔、NHKのラジオ歌謡に「夕月の歌」というのがありました。今の町の夕闇は喧噪を極めていますが、昔は静かで夕闇の街の空にかかる三日月の輝きは詩的な情緒がありました。そんな光景が、まだ芸西村の天文台に残っていました。

 国道は南に遠く、ラッシュの時間ですが、何の物音もしない静寂そのものです。天界には月と共に金星や土星が静かに輝いております。今日は天文台の一般公開日で、十数名の熱心家が集まり、この珍しい現象を観賞しました。

 星座は秋が終わりもう冬です。時刻が進むと東の地平線上に、あの懐かしい「スバル」が姿をあらわします。そして冬を代表するオリオンが、大犬座のシリウスが・・・。そしておまけに、ふたご座流星群が活動します。この観測の好機にぜひ天文台で冬の星座を観賞してください。申し込みは前にお知らせした「高知県文教協会 088-822-5265です。

(写真は11月29日の18時、キャノンのデジカメで手持ち撮影、3秒。画面を
拡大すると三日月の右下に宵の明星「金星」が光っています。)
名称未設定


にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村