先に紹介した”アトラス彗星”を芸西の70cm反射鏡に同架した15cm屈折望遠鏡で実際に覗いてみました。全光度は9.5でしょうか。グリーンの霧のような光が拡散してPA(方向角)140度に10分角の長さの尾が流れています。まだ彗星までの距離が遠いのですが、このまま太陽に0.2天文単位まで接近するとなると、かなり長い尾をひきそうです。
今年の5月下旬には、彗星は相当な太陽の光熱を受けて、更に明るく膨らみます。久しぶりの肉眼的な大彗星が天を圧することになりそうですが、太陽に余り接近しすぎると消滅してしまう事もあります。たとえば1953年11月のパジュサコバ彗星(1953X1)は、太陽に0.07天文単位と接近したまま消滅しました。これは、太陽に接近しながら逆に暗くなっていく、という不思議な彗星でした。ところが1962年の"セキ・ラインズ彗星”は、さらに0.03天文単位と太陽に接近しながら健在で明るい大彗星となって君臨しました。彗星は天界の変わり者です。
今年の5月下旬には金星と水星が1度内に大接近します。そして、いま明るいパンスターズ彗星(2017 T2)が夕空のきりん座で5等星として輝きます。それに加えて、アトラス彗星が「これでもかー」と頑張ると今年5月の天界は異様なまでに美しい壮観を呈するでしょう。もう二度と巡り合えないかもしれない、この壮大な天体ショ—を見逃さない様に。この現象については、詳しくは〔高知みらい科学館〕や、芸西の「天文学習館」が対応してくれるでしょう。
これらの天体現象を楽しむために、双眼鏡を用意しましょう。50mm7倍位が天体に有効です。
アトラス彗星(2019 Y4)
2020.03.17 20h13.0m-18.0m(JST) 70cmL+Nikon D-700(ISO-2000)


にほんブログ村
今年の5月下旬には、彗星は相当な太陽の光熱を受けて、更に明るく膨らみます。久しぶりの肉眼的な大彗星が天を圧することになりそうですが、太陽に余り接近しすぎると消滅してしまう事もあります。たとえば1953年11月のパジュサコバ彗星(1953X1)は、太陽に0.07天文単位と接近したまま消滅しました。これは、太陽に接近しながら逆に暗くなっていく、という不思議な彗星でした。ところが1962年の"セキ・ラインズ彗星”は、さらに0.03天文単位と太陽に接近しながら健在で明るい大彗星となって君臨しました。彗星は天界の変わり者です。
今年の5月下旬には金星と水星が1度内に大接近します。そして、いま明るいパンスターズ彗星(2017 T2)が夕空のきりん座で5等星として輝きます。それに加えて、アトラス彗星が「これでもかー」と頑張ると今年5月の天界は異様なまでに美しい壮観を呈するでしょう。もう二度と巡り合えないかもしれない、この壮大な天体ショ—を見逃さない様に。この現象については、詳しくは〔高知みらい科学館〕や、芸西の「天文学習館」が対応してくれるでしょう。
これらの天体現象を楽しむために、双眼鏡を用意しましょう。50mm7倍位が天体に有効です。
アトラス彗星(2019 Y4)
2020.03.17 20h13.0m-18.0m(JST) 70cmL+Nikon D-700(ISO-2000)


にほんブログ村
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。