今日は満月ですが、満月でも特別に明るい大きな月を「スーパーフルムーン」と呼んでいます。その理由は簡単で、月は地球の周りを約30日かかってやや楕円軌道でまわっているために、地球に最も近い時、普段より大きく明るく見えるのです。
 ”ボンの様な月”と言う表現がありますが、それは別で、月が昇ってくるときに、地上の景観と一緒に見ると、天心で見る時よりはるかに大きく見えて驚く時があります。錯覚です。月が地球から遠いころに比べて4対3くらいの明るさの差があると言われています。

 昔、彗星を発見した自宅の屋上からの東の景観です。既に明月は、高く登り、右に見える筆山の上には全天一の、「おおいぬ座」のシリウスが輝いています。冬を代表するオリオンは西空に流れ、宵の明星”金星”がプレヤデス星団に接近して煌々と輝いています。その明るさは月に次ぐマイナス4、5等です。良く晴れた日には、昼間でも発見できるでしょう。

 そんな時、”世紀の大彗星”になるかと期待されていた「アトラス彗星」の核が崩れ始めたとの情報が入ってきました。この彗星は大昔分裂した彗星の一つらしく果たして今後どうなっていくのか、近く観測して報告しましょう。正に天空の”活劇”です!!

(写真はキャノンのコンパクトデジカメで1秒間の露出)
IMG_1916



にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村