写真は往年の名鏡、60cmの反射望遠鏡で撮影した最後の画像です。この五藤式反射望遠鏡は1980年から2010年頃にかけて活躍しました。主に多くの小惑星や彗星を観測しましたが、まれにこうした観賞用の写真を撮りました。濛々と煙るガス星雲(M42)の中に、若い微光星が見えています。

 オリオン星座は私が幼少の頃、父から教えてもらった星座です。明治30年生まれの父は、故郷が高知市の近くの米田であった関係で、夏や秋の神祭のころには田舎に連れて行ってくれました。帰りにはあぜ道で星を眺めながら歩きました。オリオン星座は私が初めて見た星座ですが、父は”三ツ星”と言って教えてくれました。当時の赤鬼山の上に輝くオリオン星座の美しさは、あれから半世紀以上経った今も忘れられません。真っ暗なあぜ道の上は、無数の星が占領していました。

 これからがオリオン星座の見ごろです。夜が更けてきて、東の空に”三ツ星”がのぼってきます。大星雲は肉眼でも幽かに見えますが、双眼鏡を使えばはっきりします。三ツ星を中心にして北の赤い一等星ベテルギウス。南の青い一等星リゲルが印象的です。そして夜が更けるころ、東北の空に低く、あの火星が見えてきました。燃えるような赤い光が印象的です。惑星はまたたかないので、恒星と見分けが付きます。

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