四国も最南端、足摺岬に近い岩窟である。
大昔、ここを訪れた時、地元の老婦人が教えてくれた。ここは臼蝿(うすはえ)と言う釣りの名所であるが、満月の晩には、底知れぬ深い洞窟の中から、この水路を伝って、海亀が泳ぎ出てくるという。そんな話は、足摺岬灯台の下の巨大な洞窟にもあった。

 泳ぎ出たウミガメは、海岸に沿って東へ東へと泳ぎ、10kmほど行ったところで美しい砂浜に到着する。ここが「大岐ノ浜」である。そしてある日、遭遇した釣り人の「浦島太郎」を乗せて、竜宮城へと泳いでいく。ここはウミガメが度々上陸して産卵する浜でもあり、こここそが、数ある浦島太郎の伝説の中で、最もふさわしい場所である。

 浦島太郎の星は竜宮から帰って、地球に接近し、すでに地上から観測されたことを報告したが、小惑星発見とそのロマンは、これからも数多く語りつげられて行くことであろう。

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