1990年10月15日、芸西の60cm反射望遠鏡で、くじら座で発見した16等級の小惑星である。芸西では同年11月10日まで追跡し、発見の二日後の10月17日に近日点を通過。近日点距離は2.23天文単位。離心率は0.057と小さく円軌道に近い。しかし軌道傾斜角は29度と小惑星としては異常に大きい。何か小惑星としては不自然なものを感じ、撮影したコダック社の天文用ガラス乾板をじっと見ていると、イメージはわずかに彗星状に滲んでいることを発見した。小惑星「キロン」のように普段は小惑星であるが、時々爆発してコマを見せ、彗星の戸籍も持っている天体の可能性がある。
添付写真では、本体の右下に15等級の恒星が写っているが、輪郭のくっきりとした輝き方と全然違う。明らかに周辺が朦朧としている。しかし小惑星の様な動く天体は滲んで見えることもある。何とも言えないが、次の接近を待って、詳しく観察してみよう。
これは確かに彗星の輝きである。たまたま彗星として活動した時、芸西で見つけたものであろう。こういう例は過去にもあって、小惑星として発見されたものが、芸西の観測によって、彗星になったことがある。
小惑星「佐川」よ、お前は今いずこをさまよっているのだ?
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添付写真では、本体の右下に15等級の恒星が写っているが、輪郭のくっきりとした輝き方と全然違う。明らかに周辺が朦朧としている。しかし小惑星の様な動く天体は滲んで見えることもある。何とも言えないが、次の接近を待って、詳しく観察してみよう。
これは確かに彗星の輝きである。たまたま彗星として活動した時、芸西で見つけたものであろう。こういう例は過去にもあって、小惑星として発見されたものが、芸西の観測によって、彗星になったことがある。
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