彗星や小惑星は天空を移動していきますから、いろんな有名天体と接近したり或いは重なってしまったりすることも珍しくありません。今日紹介する「かに星雲M1とステファン・オテルマ彗星」は異様な姿を呈しました。

 M1というのはフランスのコメットハンター「メシエ」が記録した、彗星と間違いやすい星空の星団や星雲の事で、全部で100個余りあります。その第一号が、この「かに星雲」です。明るさは9等くらいでしょうか、それに偶然38P/Stephan-Otermaが接近してきたわけです。

 撮影は芸西の自作の40cmの反射望遠鏡ですが、彗星はこの15日後に近日点を通過しました。彗星の周期は37年ですから、2017年頃また帰ってきたはずです。クロムメリン彗星の28年より少し長い周期で、昔風に範疇すれば同じ”天王星族”と言う事でしょうか。なお芸西の40cm反射望遠鏡は、愛知県の小島信久氏が研磨したもので、今の60cmドームのすぐ南側にありました。4個の周期彗星の検出に貢献しました。

(写真は左が彗星で10等級。右側のカニが這い寄って来ているように見える。1980.12.05日撮影、露出25分。コダック社の天体用ガラス乾板103a-E使用。D-19現像)

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