1958年5月、大阪中之島の「フェスティバル ホール」で、アンドレス.セゴビアによる演奏会が戦後初めて行われた。約3,000人の聴衆が集まったが、小さなはずのギターの音色は、場内の隅々まで響いた。優れた技能による千変万化の音の変化に皆、陶酔した。当日のプログラムは私の記憶によると次のようなものであった。冒頭のビンセント・ガリレイは、17世紀イタリアの天文学者ガリレオの父で、彼は古代リュートの演奏家であった。

1) リュートのための6つの小品...............V.ガリレイ
2) 皇帝の歌.................................ナルバエス
3) 牛を見はれによる変奏曲...................ナルバエス
4) 二つのガボット...........................J.S.バッハ
5) モーツァルトの主題による変奏曲............F. ソル
6) アンダンテとアレグレット..................F. ソル

7) ベニスの舟唄.............................メンデルスゾーン
8) カンツオネッタ(弦楽四重奏曲より)........メンデルスゾーン
9) スペイン舞曲第5番.......................グラナードズ
10) 前奏曲と練習曲(第一番).................V.ロボス
11) アルハンブラ宮殿の思い出(アンコール)...F.ターレガ
12) 聖母の御子(アンコール).................カタロニア民謡

 以上であるが、演奏が終わっても皆総立ちになって、拍手が鳴りやまなかった。この時使われたギターはドイツのハウザー一世の銘器で、その後老化のために引退し、ラミレスに代わった。20世紀最高のギターと言われた、ハウザーの最後の音を聞く事が出来たは幸いであった。

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