日本では”すばる”の呼び名で親しまれている散開星団ですが、西洋では”プレアデス”と呼びます。おうし座に輝いており、夏が終わり秋が進んでくると、東から登ってきます。
印象的な星団ですからすぐ眼につきます。子供のころから星の名は知りませんでしたが、星はよく見かけて(なんという星だろう?)と不思議に思っていました。
アラビアでは徴兵の時の視力のテストに使われたそうですが、日本では「むつらぼし」と呼ばれてきたように、ふつうは6個見えます。眼の良い人は、10個以上数えたそうで、鋭眼で有名だった天文家の中村要氏は10個かぞえ、コメットハンターの本田実氏は戦時中、露満国境で警備中、12個見たと言います。私は若い頃9個。
この星団を写真に撮ってみると、濛々たるガスに包まれている様子が分かります。写真は1975年頃、芸西の40cm反射(小島鏡)で20分間の露出をしたもので、恒星を取り巻く濛々たるガス星雲がよく描かれています。このガスを眼視で最初に発見した人は、19世紀、アメリカの有名な鋭眼コメットハンター「スイフト」だったそうです。昔は空が良かったので、今より見やすかったのでしょう。
それにしても優秀なのはこれを寫した”小島鏡”です。青板ガラスを使用したので気温によって多少ピントに影響しましたが、ピントがきちんと合ったときには、想像を絶するような切れの良い星像を見せてくれました。そして彗星状の朦朧とした微細なイメージを見分けました。平面性の完璧なガラス乾板も、よいピントに一役買いました。
(写真はコダック社の天文用ガラス乾板103a-o(6X9cm)使用、現像はD-19にて5分間)


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印象的な星団ですからすぐ眼につきます。子供のころから星の名は知りませんでしたが、星はよく見かけて(なんという星だろう?)と不思議に思っていました。
アラビアでは徴兵の時の視力のテストに使われたそうですが、日本では「むつらぼし」と呼ばれてきたように、ふつうは6個見えます。眼の良い人は、10個以上数えたそうで、鋭眼で有名だった天文家の中村要氏は10個かぞえ、コメットハンターの本田実氏は戦時中、露満国境で警備中、12個見たと言います。私は若い頃9個。
この星団を写真に撮ってみると、濛々たるガスに包まれている様子が分かります。写真は1975年頃、芸西の40cm反射(小島鏡)で20分間の露出をしたもので、恒星を取り巻く濛々たるガス星雲がよく描かれています。このガスを眼視で最初に発見した人は、19世紀、アメリカの有名な鋭眼コメットハンター「スイフト」だったそうです。昔は空が良かったので、今より見やすかったのでしょう。
それにしても優秀なのはこれを寫した”小島鏡”です。青板ガラスを使用したので気温によって多少ピントに影響しましたが、ピントがきちんと合ったときには、想像を絶するような切れの良い星像を見せてくれました。そして彗星状の朦朧とした微細なイメージを見分けました。平面性の完璧なガラス乾板も、よいピントに一役買いました。
(写真はコダック社の天文用ガラス乾板103a-o(6X9cm)使用、現像はD-19にて5分間)


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