美しい夕焼け空です。奇怪な太陽暈がかかると、何か天変地異が起こるのではないか?と余計な心配をしていましたが、翌日には四国地方で地震がありました。地震のおさまった後には目の覚めるような美しい夕焼け空です。こんな美しい赤い夕焼けは久しぶりです。

 遠くのビルとビルの間にこんもりとした「河ノ森」が見えます。標高300mの山ですが、1965年10月21日、”イケヤ・セキ彗星”が、太陽コロナの中に突入してその生存が危ぶまれた時、この山でも観測しました。須崎市のバンダの森で辛うじて、その生存を観察した私たちは、さらにその翌日、この山でも元気な彗星の姿を確認したのでした。

 遠い夕焼け空を見つめていると、天文に限らず、幼い頃からの思い出が走馬燈のごとく浮かんで消えていきます。中でも観測の道に敗れ、修行のために登った三嶺で、美しい夕焼け空を眺め、心が翻然と翻って再び天文の道に帰ったことなど、懐かしい思い出です。

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