西日本には前線が停滞し今にも雨が降ろうとする暗い夜空に、突然花火が鳴り響きました。数十発の花火が筆山の空に展開し、思わぬ豪華な夜景となりました。予告なしの花火大会です。

 毎年、この時期には”よさこい祭り”があり、その前哨戦としての”狂い火”
が見られるのです。しかし昨年から、コロナウイルスの関係で開催されていません。おかげで町は静かです。

 この”狂い火”の歴史は古く、小学生の頃からの記憶があります。戦時中は
中断され、戦後の昭和22年に再開されたようです。この時、私は初めて柳原で見ました。クラスメートと、学校でのテニスの練習がおそくなって、たまたま帰り道で遭遇したのでした。その後、上町の自宅で彗星の捜索中に15cmの反射望
遠鏡でみました。それはすごい迫力でした。今の芸西村でも、観測をしているとき、手結湾の海岸での花火が低い山越しに見えることがあります。

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