机の引き出しの中を整理していたら、珍しく本田さんの写真が出てきました。優しい笑顔を見せた写真で、いつどこで撮影したものだろうと考えていました。
 写真の裏には1981.8との数字が書いてありました。40年も昔ですね。思い出すは、そのころ私は倉敷の美観地区を歩いていたら、ひょっこり本田さんにお会いしたのでした。一緒に食堂に入りました。その時、私が撮影したものの様です。

 1948年に本田さんが発見した周期彗星があって、「今度帰ってきたら、是非芸西
で写真を撮って下さい」と依頼されました。それは何年でしたか、芸西の60cmでうまく撮影ができて、お送りしようと思っていた矢先、不幸にして本田さんは、ご自分の彗星に誘われるようにして天国に召されたのでした。ご葬儀の時、私はその写真を祭壇に備えて、お約束を果たしたことを覚えています。

 本田・ムルコス・パジュサコバ彗星は5年の周期で帰ってきます。私が高校生の
時発見を知り、本田さんに感激の手紙を差し上げたことでした。それを契機として私の天文学が始まりました。本田さんは天文界の偉大な先覚者です。

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