台風14号一過後の南天に明るい惑星が二つ見えて来ました。二つ並んで右が土星で左が木星です。火星は太陽に近くてみられませんが、大きさの比較のために、ならべてみました。

 これらの写真は、芸西天文学習館の70cm反射望遠鏡で見た姿です。
倍率は200x。土星では輪の中に幽かにカッシーニの空隙が見えています。衛星タイタンは9等星で、すぐ近くに光っています。
 一方木星は見やすい天体です。口径5センチくらいの望遠鏡でも、縞模様と4大衛星が鮮やかにみられます。
 これら2大惑星に比べて、火星は大変見にくい天体です。中心部にわずかに黒い模様が見えます。そして南北の白い極冠(雪)も幽か。火星は肉眼で見ると赤い色が際立って、なんだか不気味です。昔の人が奇怪な火星人の姿を想い浮かべたのもうなずけます。

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