蟠蛇森(ばんだがもり)は高知県須崎市の北に聳える標高700米の山である。すぐ東に夏山で有名な虚空蔵山がある。1965年10月21日、「イケヤ・セキ彗星」が、太陽面に突入した時、翌朝確認のために登った裾野の雄大な山で、頂上の東の端に、電波中継の鉄塔が建っている。
登ったのは太陽の登る黎明の時刻であったが、それまで”おおいぬ座”の1等星「シリウス」だと思って見ていた青い巨星が、実は”りゅうこつ座”の「カノープス」だったことに気付いた時には驚いた。南の太平洋の海面から、遙かに高い上空に輝いているのである。本物のシリウスは、更に高い。これは、錯覚だろうか? それとも、おとぎの国にでもきたのであろうか?
芥川龍之介の「徒子春」と言う作品に、仙人になりたい男が、竹箒にのって、中国の蛾眉山という高山に登り、岩山の上で仙人になるための修行中に見た星が、まるでお茶碗のように大きく光っていた。という下りがあるが、高山で見る星というものは、全く平地では想像もつかないほどに変化して見えるものである。
肝心の「イケヤ・セキ彗星」も凄い様相だった。摂氏100万度と言われる煮えたぎるような太陽コロナの中を抜け出してきた彗星は、お化けのような様相をして、太陽風に激しく靡いていた。そして尾は、蛇の如く太陽に巻き付いたが、コロナの超高熱に耐え、遂に薄明の空に姿を現わした。こんな恐ろしい様な現象を観測していたのは、世界広しといえども、我々数人の観測チームだけであったことが判明した。
蟠蛇森は凄い星空を見せる宇宙と人間との中継の場所だと思っている。
(写真は、蟠蛇森の北、四国中央山地から見た同山の雄姿。山の向こうは、太平洋)


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登ったのは太陽の登る黎明の時刻であったが、それまで”おおいぬ座”の1等星「シリウス」だと思って見ていた青い巨星が、実は”りゅうこつ座”の「カノープス」だったことに気付いた時には驚いた。南の太平洋の海面から、遙かに高い上空に輝いているのである。本物のシリウスは、更に高い。これは、錯覚だろうか? それとも、おとぎの国にでもきたのであろうか?
芥川龍之介の「徒子春」と言う作品に、仙人になりたい男が、竹箒にのって、中国の蛾眉山という高山に登り、岩山の上で仙人になるための修行中に見た星が、まるでお茶碗のように大きく光っていた。という下りがあるが、高山で見る星というものは、全く平地では想像もつかないほどに変化して見えるものである。
肝心の「イケヤ・セキ彗星」も凄い様相だった。摂氏100万度と言われる煮えたぎるような太陽コロナの中を抜け出してきた彗星は、お化けのような様相をして、太陽風に激しく靡いていた。そして尾は、蛇の如く太陽に巻き付いたが、コロナの超高熱に耐え、遂に薄明の空に姿を現わした。こんな恐ろしい様な現象を観測していたのは、世界広しといえども、我々数人の観測チームだけであったことが判明した。
蟠蛇森は凄い星空を見せる宇宙と人間との中継の場所だと思っている。
(写真は、蟠蛇森の北、四国中央山地から見た同山の雄姿。山の向こうは、太平洋)

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