あれは、もうかれこれ30年近く昔になるでしょうか。1990年頃のおぞましい記憶です。芸西天文台が、五藤式の60cmの天体写真儀であった時代、観測会の終わったひと時、私は望遠鏡でじっとアンドロメダ座の幽遠な銀河を見ていました。するとドームのすぐ北の丘で、けたたましく奇妙な動物の悲鳴が聞こえてくるのです。私は、これはただ事ではない、と思って、急いで懐中電灯を持って10mほどの坂道を駆け上がってみると、そこには大きな犬くらいの真っ黒な動物が、イノシシの「うりぼう」らしい動物に噛みついているのです。懐中電灯の強烈な光に照らされた黒い動物は、驚いたのか、一目散にけものみちを伝って東の方に逃げました。
私はこの黒い動物は熊だと思って、近隣の人に話していましたが、だれも笑って相手にしません。「芸西村に熊がいるはずがない」と言うのです。しかし、芸西村の天文台は野生の熊がが生息しているといわれている徳島県と高知県との県境に通じているのです。熊がエサを求めて麓に降りてきても決して珍しい事ではないと思うのです。
それにしても命拾いをしたイノシシは今頃どうしているだろう?と、思ったりします。夜中に天文台で観測していると「笠地蔵」の昔話のように「エッサ、ホッサ」と掛け声がして、大人になったイノシシの集団が、お礼にやって来てもいいのに、なんてお伽噺のようなことを考えて、子供たちに話していました。
ところがきょう届いた「こども高知新聞」をみると、その一面に四国の山奥に生息している「ツキノワグマ」が、写真で紹介されていました。私の見たあの時の黒い怪獣は、全くこの動物でした。これで30年来の疑問が解けました。天文台ではイノシシは常連ですが、熊の出現は珍しい事でした。
それにしても今宵また聞こえた「ウオーッ」と言う幽霊谷からのうめき声は???

(徳島県のツキノワグマ。こども高知新聞提供)

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私はこの黒い動物は熊だと思って、近隣の人に話していましたが、だれも笑って相手にしません。「芸西村に熊がいるはずがない」と言うのです。しかし、芸西村の天文台は野生の熊がが生息しているといわれている徳島県と高知県との県境に通じているのです。熊がエサを求めて麓に降りてきても決して珍しい事ではないと思うのです。
それにしても命拾いをしたイノシシは今頃どうしているだろう?と、思ったりします。夜中に天文台で観測していると「笠地蔵」の昔話のように「エッサ、ホッサ」と掛け声がして、大人になったイノシシの集団が、お礼にやって来てもいいのに、なんてお伽噺のようなことを考えて、子供たちに話していました。
ところがきょう届いた「こども高知新聞」をみると、その一面に四国の山奥に生息している「ツキノワグマ」が、写真で紹介されていました。私の見たあの時の黒い怪獣は、全くこの動物でした。これで30年来の疑問が解けました。天文台ではイノシシは常連ですが、熊の出現は珍しい事でした。
それにしても今宵また聞こえた「ウオーッ」と言う幽霊谷からのうめき声は???

(徳島県のツキノワグマ。こども高知新聞提供)
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