今夜は仲秋の名月です。やや雲が多かったのですが明るい惑星「土星」とならんだ光景は絶景です。月の名所は桂浜がありますが、若い頃一度観光バスでいきました。浜辺の大勢の観客が集まった中で、拡声器からベートーベンのソナタ「月光」の第一楽章が静かに流れていました。あれから、半世紀以上もたって、今度は自宅の窓から名月を眺めました。
 やはり静かな場所で、見るのがいいですね。 名月は孤独で見るものです。小学生の頃の読本に、こんな童謡が出ていました。

 十五夜お月さん ご機嫌さん
   ばあやはおいとまとりました

 十五夜お月さん ごきげんさん
   妹はもられて行きました

 十五やお月さん ごきげんさん
   もいちど母さんに会いたいな ♪

 田舎の家の縁台で、独り満月を見つめる孤独な少年の姿が、目にうかびます。
 そうです、私も子供のころは孤独でした。

(名月と土星:2022.09.11 22時。デジカメで2秒間の手持ち露出)

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