日赤に入院中は毎日が退屈で仕方ありませんでしたが、いろいろと面白い現象にも出遭いました。中には現実を離れた出来事も生じました。

 建物で一番高い8階に入院していましたが、部屋を出ると廊下の端で、繁華な
下界の様子が、手に取るように見えました。廊下の椅子に座って、朝食後のひと時、下界の景色を楽しんでいると、急に、若い男性の看護師さんが飛んできて「関さん、今UFOが見えていますよ!ホラあれをご覧ください」と、やや興奮気味で話しかけてきました。
 彼の指さす方向を見ると、なるほど雲一つない日本晴れの天心に高く白いちいさな船のような形をした怪しいものが浮かんでいます。しかし、一向に、移動しようとしないのです。世に言うUFOとはこんなものかと思いました。

 UFOとは「U
nidentified Flying Object」の略で、いわゆる未確認飛行物体の意味です。それは飛行機であったり、白昼の流星であったり、或いは人工衛星であったりします。少し天文学を心掛けている人なら、太陽系以外の宇宙から、宇宙人がやって来ている物ではないくらいの事は常識として知っています。
 私は、その光る物体が、廊下の端の大きなガラス板を通して見えている事に気が付きました。恐らくその光る物体は、何かの地上からのガラスの反射光であったと思っています。

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