1月4日は「四分儀座流星群」の最も活発に活動する日である。1年中で最も寒い時期の、しかも朝方の観測であるから身にこたえる。余り明るい流星は無いが、微光星がたくさん飛ぶ。流星の経路を星図に書き込むいとまがないほどである。

 1954年だった。夕方から水道管が凍るほどの寒さで、氷点下5度の中、自宅前の
彗星観測台で明け方まで観測した。その後、彗星の捜索が中心になって、同群の流星を観測する機会がなかったが、今朝久しぶりに夜明け前の北の空を30分ほど観察した。のっけに明るいのが、一発「ズドン」と流れた。宵の明星、金星並みの明るさだった。見た瞬間血が騒いで、ポッと体が熱くなるのを覚えた。大流星には、それほど体が反応するものである。しかし全天には明るい月光が射して、微光の流星は殆ど観察できなかった。

(写真は1月4日午前5時、四分儀座流星群観測中に見た大火球)

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