かねてから期待されていた彗星ですが、1月19日の朝の芸西の観測では明るく非常に美しい様相を呈していました。芸西天文台の下元繁男さんが撮影し画像処理を行いました。撮影は2023年1月19日の午前5時半の撮影で、70センチ反射望遠鏡にNikon D-700を装着し、ガイド撮影を行いました。全体の露出は、12分です。

 タイプⅠのイオンの尾は、右上の方向に、鋭く直線的に流れています。タイプⅡのダストの
尾は、上方に短く白く拡散している様です。彗星は、これから2月にかけて北上し、夜半の天頂付近の見やすい位置にやってきます。北に向かって北極星を見ながら視線を次第に上に上げて行きます。彗星は最大4.5等という予想ですが、果たして肉眼で見えるかどうか確認して下さい。観測には双眼鏡を使用すれば役に立ちます。

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