いま夕空に二つの惑星が接近しています。宵の明星「金星」と太陽系最大の惑星「木星」です。
 写真では上が金星で下が木星です。実は2月の下旬にもっと接近していたのですが、昨夜屋上に上がってみて、意外と壮観な光景で、写真に撮ってみました。
 木星はマイナス2等。金星はマイナス4等で、実際にはもっと明るくなります。

 空の美しかった戦時中のお昼過ぎ、天頂の青空に煌々と輝いているのを見て、大騒ぎした
ことがあります。太平洋戦争の末期で、日本がアメリカ大陸に向かって飛ばした「風船爆弾」と間違われました。その頃、私たちは中学生で、学校では天文に関する教育は全くありませんでした。安政の大地震から100年。そろそろ次の南海大地震がおそってくるころでしたが、学校では教えず、またマスコミも全く取り上げず、沈黙していました。
 それこそ「天災は忘れたころやって来る」の寺田寅彦博士の言葉どうりでした。

(写真は3月3日、19時。上町の自宅3階屋上から、デジカメで3秒間のタイム露出。

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